英語との出会い - その4
- Hiroshi "Jonny" UEMATSU

- 3月24日
- 読了時間: 4分
いよいよ「英語との出会い」は今回が最終回です。
学校での出来事というのは、転校生との出会いでした。4年生のある日、彼はやってきました。席が近かったこともあり、すぐに打ち解けて親しくなりました。しばらくして、彼の家に行くことになり、彼の部屋で「何して遊ぶのだろう」と思いながら部屋を眺めていると、彼が何かを持ち出してきたのです。それはレコート(LP盤)でした。ジャケットには4人の長髪の男性が並んでおり「ビートルズ」 というのだと彼が教えてくれました。彼の小さなレコードプレーヤーでレコードを廻すと衝撃的なサウンドが聞こえてきました。普段は決して聞くことのできない、崇高で、とても美しい。子供ながらその素晴らしさが十分に感じられる曲でした。
ジャケットには "Let It Be" と書いてあります。興味本位で歌詞カードを覗くと、ある程英語に馴染んでいた私には、少しだけですがわかる部分がありました。曲を聴きながら、もちろんすべてを聞き取ることはできませんでしたが、部分的に耳に残る言葉やフレーズはありました。「ひょっとすると、『聴くトレーニング』にちょうど良いのでは?」。瞬間的にそう感じました。
音楽的な素晴らしさにも感動し、頭の中は "Let It Be" で一杯でした。何日かして、「贅沢!」と叱られるのを覚悟で、思い切って「レコードプレーヤーを買ってください」と父に頭を下げました。ただ頭を下げるだけでは、なぜ「欲しい」のかをわかってもらえないと思い、「西洋の音楽を聞くことは、英語のトレーニングに良いと思う」「ビートルズの "Let It Be" という曲を友達の家で聴かせてもらい、とても感動した」と、正直に伝えました。父は「そうか・・」と言って、何か考えているようでした。そして次の月、念願のレコートプレーヤーを与えられました。嬉しさと感謝で涙が溢れました。そして、父が可愛がっていた年上の従兄弟が、「LPもあるから」と言って、"Let It Be" のシングル盤を譲ってくれました。その日から、私の新しい英語トレーニングが始まったのです。レコードが擦りきれんばかりに、くる日もくる日も聴き続けました。そして一緒に歌い続けました。
5年生になると、歌詞を覚え、意味も理解できるようになっていました。この頃には、小遣いを貯めて買ったビートルズのレコードが何枚か揃い、学校から帰るとすぐに聞いていました。食事と風呂の時間以外は、ずっと聞いていたと思います。気づかないうちに、これがとても良い耳のトレーニングになったのです。
グラフィン先生と出会いで ①「英語への興味」をもち、アラジン先生との出会いで ②「読むこと(多読+音読)と書くこと」を繰り返し、友達を通じたビートルズ との出会いで ③「よく聴く+一緒に歌う」ことを日々繰り返しました。私の英語の基礎はこの3つで作られたと言っても過言ではありません。
英語が話せるようになるために、複雑なことは何も必要ありません。この3つをバランスよくひたすら続けること。教材は自分のその時点のレベルに合ったものを使うことが続ける秘訣です。そして何より「毎日」続けることがとても重要です。
大人になって英語を改めて学ぶ方でも、この3つを「毎日」(30分程度かけて)繰り返せば、必ず話せるようになります。
① 「英語への興味」は「英語を学ぶ根底の力」となります。ですから、スポーツが好きな人はスポーツ、音楽が好きな人は音楽、料理が好きな人は料理など、好きな分野をテーマにして学ぶと続けやすくなります。
そう。難しいのは「毎日続ける」ことです。15分でも30分でも、同じことを毎日続けるには相当のコミットメントと相応の努力が要ります。タイムマネジメントも必要です。でも考えてみてください。英語圏の子供たちは、毎日自然に英語に触れ続けながら英語を身につけているのです。我々も同じ。日本語に毎日触れながら日本語を身につけました。毎日続ける!。これが基本。とても大切です。
ある程度英語のできる方には、② 「多読+音読」のレベルをビジネス書や同様のレベルに引き上げることをお勧めします。そして、これに「ビジネスシチュエーションに応じた会話訓練」が必要です。この2点を軸に、英語を使い続けることで、ビジネスで十分通用する英語に進化させることができます。匠の英語®︎の Business Class はこうした考え方がベースとなっています。そして、レベルに応じた会話のトレーニング使っていただけるよう English Lounge も設けています。
以上、「英語との出会い」をお読みいただき、ありがとうございました。このテーマを通じて、英語を身につけるための効果的な方法を読み取っていただけたらとても嬉しいです。
次回からは、ネイティブがよく使う慣用句やフレーズもいろいろとご紹介してゆきます。




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